コンサータ
コンサータを飲んで
2018年8月、 AD HDであると診断されコンサータを処方されました。
同じく治療薬にストラテラと言うものがありますが、コンサータは即効性があり飲んだ30分後から効果が現れます。
ストラテラは飲み続けることが必要で、飲み始めてから1ヵ月半後程度から効果を発揮すると説明を受けました。
コンサータの効果時間は、飲んでから30分後に効果が始まり、その後12時間程度効力があると説明を受けました。
私の場合は大体10時間程度で完全に効果が切れるように思います。
社会人で仕事の間のみ薬で処理能力を改善させたい人はコンサータを選ぶことが多いそうです。
コンサータを飲むと良いこと悪いことがあります。
まず悪いことを言うと、薬を飲んで8時間から10時間経ち効果が切れてくると、私の場合はすごく認知能力が落ちます。全く薬を飲まない日の能力よりも下回っていると感じています。
あまり朝早くに飲みすぎると薬の切れる時間が19時から21時になるため、残業や夜間の運転、家庭での家事等に支障が出ます。この症状は1時間から2時間程度でマシになるため、あらかじめこの時間は休憩に当て極力何もしないように努めています。
コンサータを飲んで良い点はたくさんありました。
勝手に頭の中で流れていったBGMが止まった
怒りなどの負の感情を抱くと、そこから全くつながりのない過去にあった嫌なこと怒りの感情が誘発されネガティブなスパイラルが発生しなくなった
部屋の掃除ができるようになった
容易に集中することができるようになった
など、自分の意識以外で起こっていた裏意識的な活動を抑制できるようになりました。(もちろん、薬が効いてる間だけ)
そして、もうひとつ。
これが大きいのですが、1日の間に何時間かでも、正常?な脳活動が出来たおかげで、その間は感情の乱れを抑えることができ、一旦負の感情をリセットできるようになったことが大きいです。
衝動と、感情のコントロール。
コンサータを飲んだおかげで、グッと楽になれました。
ワーキングメモリ不足
ADHDにおける困難の代表的な例の1つがワーキングメモリ不足です。
ワーキングメモリとは記憶力ではなく、認識力であると考えます。
ワーキングメモリが多ければ自分の周りの状況等を広く認識することができ、また自分の思考やアイディア、状況の判断等が同時にたくさん把握することができます。
逆にワーキングメモリが少ないと、周りの情報で、すぐにワーキングメモリが足らなくなり、足らなくなった以降の情報や考えなどは、上書きで保存されていくように思います。
これがADHDがマルチタスクが苦手とされる所以だと思います。
私が苦手なことの1つに、状況判断と言うものがあります。
仕事の現場などで、気をはれば気をはるほど、いっぱいいっぱいになってしまってテンパり、パニックになります。
当然ミスがおこり、さらにミスを解決させるためにワーキングメモリが必要になり、どつぼにはまります。
なので、現場大嫌いです(笑)
ワーキングメモリとは認識力、つまり視野の広さだともいえます。
ADHDは
「お前の目は節穴か」
「周りが見えてないなぁ」
「ひとつの方向でしか物事を見てないな」
と、言われることがあるかもしれませんが、当事者の皆さんには今後このような言葉を投げかけられても、悩まないでいただきたいなと思います。
だって脳障害の特性だもの。
付箋ノート術+写メ
ノートの取り方がわからない人は、付箋ノート術がお勧めです。
付箋ノート術とは
ノートの取り方が上手い人下手くそな人っていますよね。
私は多分ノートの取り方が下手くそ族です。
学生時代のノートの取り方は、ひたすら先生が黒板に描いたレイアウト、文字並び、改行で書き写してました。
テスト前は、そのノートが役にたつ事はなく、問題集や改めて作り直した単語帳をひたすら記憶する勉強法で乗り切ってきました。
2年か3年前に今の若い子は付箋ノート術と言うものを利用していると知り興味が沸いたので実践してみました。
他トピックでも書いたマインドフルネスや、マインドマップと似ているところがあるのですが、この付箋ノート術はレイアウトを気にせずに作成できるので、すごく便利だなぁと言う感想です。
トピックを書いた付箋はいちど貼り付けた後でも、ページ内にかかわらず別のページ、または別のノートに張り替えることも可能です。
自由なレイアウトは、退屈を嫌うAD HD的にもすごくマッチし、ノートをとるのが楽しくなる素晴らしいものでした。
従来のノート術(直接ノートに書く方法)ではカスタマイズしにくく、いちど書いてしまうと変更したいときの自由度が低いです。
付箋ノート術では、例えば3色くらい、赤青白の付箋を用意しておけば、トピックごとに色で分けやすく見た目的にもカラフルで見やすいノートが出来上がります。
私の使い方は、もう学生ではないのでアイデアハックの時に使っていますが、ノートを見開き、そのど真ん中に目標やゴール、手に入れたい結果を付箋1枚に表記して貼り付けます。
アナログな方法でマインドマップを作る要領ですね。
付箋の大きさを 2種類ぐらいに分け、大きいものには「お題」、よくある細長いものには「解決手段やアプローチ方法」を書いて貼り付けています。
付箋ノート術を作成するときは、できるだけパソコンやスマホのない環境の中で作成するとアイデアが出やすいです。
私は近所の穴場のカフェで広いテーブルに座りアイディア出ししています。
あまり狭い空間やものがごちゃごちゃと溢れているところではアイデアが出しにくい気がします。(もちろん人によるところだとは思いますが)
ネットがある環境だとインプット作業、アウトプット作業でマルチタスクになってしまうので気をつけたほうがいいかもですね。
アウトプット
引用
アウトプット大全
AD HDの皆さんはアウトプットされてますか?
以前の私は、問題に直面するとインプットすることにより状況を打破しようと考えていました。
しかしもともとADHDでワーキングメモリが少ない私は集めた情報を整理することができず、結果集めた中で特に印象の強いものだけで状況を解決しようと、もがいていました。
頭の中がいろいろな情報でいっぱいになり、現場が見えなくなりました。
リスやハムスターなど小動物が餌を口いっぱいに頬張るかんじです。
画像
リス頬張る
しかし本当に大事なのはアウトプットでした。
まず自分の状況をアウトプットする。
今の自分に大事なことをアウトプットする
助けとなるヒト、モノ、コトをアウトプットする
困っていることをアウトプットする
ある程度アウトプットすることができれば、今度はアウトプットしたトピックをもとに、解決法を模索する。
他にもAD HDならではなのですが、インプット行動には大きなリスクが含まれています。
例えばネットで解決方法を探ろうと、情報収集するとしたとします。
すると本来解決方法を探しているはずなのに、探している途中で別の興味を引くトピックにぶち当たります。
今度はADHDの衝動性が発動し、別のトピックに目移りしてしまいます。
時間はどんどんと経過し気づけば2〜3時間などと言うこともザラです。
時間経過後に、自分は何一つ解決方法を手に入れていないことを気づき、自暴自棄になりネガティブスパイラルに陥ります。
結果、自分は物事を解決できないと言う認識だけが残ります。
この嫌な記憶は感情による記憶なので脳みそに深く刻み込まれます。
(これは全て私の体験談です。)
この方法を社会人になる前に気付けていれば、抱えなくて良い負の感情を減らせたかなぁと思います。
マインドマップ
思考を単語で表しトピックとする。
そのトピックを別のトピックと線で結ぶ。
考えがとっちらかってしまうADHDにはもってこいの思考術。
マインドフルネスに似ています。
自分の思うまま考えつくままにトピックを作成し、つなぎたいトピックとつなぐ。
ADHDは物事を順序立てて考えられないので、考えることと関連付けることを分ける作業にはもってこいだと思います。
いちど作ったマインドマップを時間をおいてトピックを増やしても良いし、つなぎ直しの作業を行っても良いと思います。
その結果自分の考えを客観的に見ることができ、思考の歪みの改善、アイデア出し、思いついたアイデアの記録取り、などいろいろな活用方法が見込まれます。
マインドフルネス
マインドフルネス
マインドフルネスは、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある。
引用マインドフルネスとは
インプット過多になりがちなADHDは、マインドフルネスがお勧めです。
考え方は簡単でインプット活動を止めひたすらアウトプット活動に努めます。
私の個人的なイメージは、体内に帯電した電気を1日の終わりに放電させて体の中の無駄なエネルギーを解消するといったイメージです。
昔、浅野忠信さんがやった映画で「エレクトリックドラゴン」と言う作品があり、それがイメージのきっかけとなっています。
引用
エレクトリックドラゴン
ため込んでいるADHDの方はいちど試してみて下さい。