ワーキングメモリ不足
ADHDにおける困難の代表的な例の1つがワーキングメモリ不足です。
ワーキングメモリとは記憶力ではなく、認識力であると考えます。
ワーキングメモリが多ければ自分の周りの状況等を広く認識することができ、また自分の思考やアイディア、状況の判断等が同時にたくさん把握することができます。
逆にワーキングメモリが少ないと、周りの情報で、すぐにワーキングメモリが足らなくなり、足らなくなった以降の情報や考えなどは、上書きで保存されていくように思います。
これがADHDがマルチタスクが苦手とされる所以だと思います。
私が苦手なことの1つに、状況判断と言うものがあります。
仕事の現場などで、気をはれば気をはるほど、いっぱいいっぱいになってしまってテンパり、パニックになります。
当然ミスがおこり、さらにミスを解決させるためにワーキングメモリが必要になり、どつぼにはまります。
なので、現場大嫌いです(笑)
ワーキングメモリとは認識力、つまり視野の広さだともいえます。
ADHDは
「お前の目は節穴か」
「周りが見えてないなぁ」
「ひとつの方向でしか物事を見てないな」
と、言われることがあるかもしれませんが、当事者の皆さんには今後このような言葉を投げかけられても、悩まないでいただきたいなと思います。
だって脳障害の特性だもの。